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わくわく3KEN
(健・賢・研)
広場
(SDGs学習会)
 5月10日(水)のわくわく3KEN広場では、地域おこし協力隊の方に来ていただき、SDGsのゲームを行いました。これは、「Get The Point」(ゲット・ザ・ポイント)といって、資源カードを使ってアイテムを作成しながらポイントの合計点数を競うボードゲームです。
 使用する資源は鉄・レアメタル・化石燃料・木材・動物・植物の6種類で、それらの資源を使って作ることができるアイテムは10種類ありそれぞれポイント数が決まっています。
 ゲームの参加者は「2つの物語」を体験していく設定になっています。1ゲーム目と2ゲーム目は、たった一つのルールのアレンジで、「奪い合い競争する世界」から「持続するために協力する世界」に一変します。2つの世界を経験し、自分自身の経験を比較することで、「持続可能な社会とはどういうことか」「なぜ持続可能な社会をつくる必要があるのか(それが自分たちにとってなぜ必要なのか)」「持続可能な社会をつくっていくために必要な姿勢やマインド」等について理解を深めていくことができます。
 ゲームには先生方にも加わっていただき、4人編成の4チームに分かれ、ファシリテーター(地域おこし協力隊)の指示に従ってゲームを行いました。

 はじめはグループ毎に4人の中で1番ポイントをゲットした人が優勝というルールでゲームを行いました。子どもたちはそれぞれ点数の高いアイテムを選んでポイントをゲットしていきます。全員がアイテムを作り1周すると、今度は生きている資源(木材、動物、植物)は1周するごとに残っている数の2倍に回復するというルールが与えられます。その上ですべての資源を使い切ったら終了です。子どもたちは真剣に取り組み、より点数の高いアイテムをつくることに集中していました。3~4周すると資源がなくなり、その段階でグループ毎の優勝者が発表されました。高得点を獲得した子どもたちは得意満面の表情を浮かべていました。
 ここでファシリテーターから、「ここで考えてほしいんだけど、みんな、この世界で来年、生きていけるかな?」という問題が投げかけられます。実際の世界で本当にこうなったら、なくなった資源は返ってこないし、元には戻せない。人間にできることは何もなくなってしまう。ということに気づかされます。
 そのことを確認してから、2ゲーム目がはじまりました。新ルールは「10周終わった時点で4人の合計ポイントが最も多いチームが優勝」となりました
 今度はチーム戦になります。5分ほど作戦タイムが与えられ、子ども隊は真剣に話し合いました。ゲームが始まると、単に点数の高いアイテムを選ぶのではなく、1週ごとに回復する資源の数を見越しながらみんなで考えを出し合ってアイテムを選ぶようになっていました。
 その結果、優勝したのは3班(5年生3人と先生のグループ)でしたが、全部のグループが資源を10周まで持たせて終了することができました。
 最後に、自分のことを優先に考えてポイントを得ようとした1ゲーム目と資源を持たせるために考えを出し合い協力しながら取り組んだ2ゲーム目を振り返り、目標が変われば行動が変わること、そして未来をも変えることができることを教えていただきました。